奇妙な世界へのススメ
「えーっと…待って、
ココまで出てんだよなぁ」
自分の喉元を指差しながら
こっちを見て
必死に頭をめぐらせているようだ。

鏡でみただけで
たしか初対面のはずだけど…

何を思い出そうとしているのか
皆目見当もつかないまま

あたしはおもむろに立ち上がって
コートについた汚れをはたいていた。
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