私は嘘で出来ている。
「あら~素敵なお兄さん!私のこと指名してよ~!指名しなくても私がお相手だけど!」


「いや、あの…市河真昼は…?」


そんな会話が聞こえて来る。


私?


「ちょっとガァ子!アンタに指名よ!ったく営業妨害だわよ!!」


純さんがプリプリしながら私を見る。


「真昼!」


ガタイのいい男性が片手を上げた。


「…京也!?」


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