はつ恋
それぞれの思いが交差して

弓道部で

いつものように、私は岬と麻里の三人で部活へ行った。

あれから光太とは、話せないまま気まずい状態だった。

でも光太とは登下校は一緒にしている。


いくら断っても聞いてくれない、私も言う事に疲れてしまった。


光太がこんなに強引だったなんて、しまいには笑えて来た。


だって私がどんな嫌そうな顔をしても、「ほらいくぞ。」と私と手を繋ぎ歩く。

「光太と帰らない。」と言うと弓道場に迎えに来る。


あまりの根気よさについ負けてしまう。


今日も一緒に帰る約束はしていなかった。



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