はつ恋
「光太ありがとう。いつも光太に助けられちゃうね。こんな時も結局甘えちゃて。」

「亜子と俺の仲だから、気にする事はないさ。」


そうだね。光太は私より私の事が分かってるのかも知れない。


「光太頼みがある。岬の気持ちが落ち着いたら、ここへ連れて来てほしいんだけど駄目かな?」


「岬を?亜子大丈夫なの?」

「私は大丈夫だよ。岬に会いたいし、今会わないともう向き合えなくなりそうで怖い。」


「ああ分かったよ。明日話してみるから心配するな。」

光太は私の肩をポンと叩き病室から出て行った。


病室には佳祐と二人切りになった。


佳祐は私のベッドに座った。

すぐ手の届くとこに佳祐がいた。



< 115 / 249 >

この作品をシェア

pagetop