はつ恋
佳祐のお母さんが、「亜子ちゃんはいくつになるの?」


「来月17才になります。」


「じゃ結婚も出来るし、子供も生めるわ。」


佳祐とはキスしかしてないから、赤ちゃんは無理です。

「亜子ちゃん私ね、佳祐のお兄ちゃんの要生んだのは18才の時なのよ。驚いた?」


「そうなんですか? びっくりしました。」


「私はまだ高校生で、お父さんは大学生で、そりゃ大変だったのよ。」



佳祐が、「その話しいつも聞かされたよ。母さん大きなお腹で卒業式にでたんだよな。」



「そうよ。親には大反対の上勘当にはなるし。誰も見方がいなかった。」



「でもお父さん生んでくれって言ったの。俺がお腹の子とおまえを一生守るから。」


私は涙が溢れた。


「母さん亜子泣かすなよ。」

「あらごめん。亜子ちゃん泣かすつもりはなかったのよ。二人が愛しあってるなら、怖いものなんかないのよ。」



私は佳祐を見た。佳祐も今同じ気持ちでいるに違いない。



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