はつ恋
「ごめん岬。頭では分かっているんだ。亜子の事はもう諦めなきゃって。でも何処かでいつも亜子を見ている自分がいて、本当に諦め悪いよな。」


光太。私が何か言おうとすると、佳祐がそれを止める。


「仕方ないね。そんな光太好きになっちゃっただから、私も光太の事諦められない。」


私は何も言えない。今何かを言わない方ががいい。それは佳祐も同じだった。


光太がしばらくして、「岬が俺の事思ってくれる気持ちはすごく嬉しいし、大切にしたいと思う。うまく言えないけどもう少し時間をくれないかな?」


「いつまで待てばいいのかなぁ?私おばあちゃんになっちゃうよ。」


岬は笑いながら言う。


そんなに待たせないよね光太。私も佳祐も応援してるよ。二人が早く仲良くなる事を。



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