はつ恋
「それは亜子が自分で決めなくてはいけないんだよ。光太が悲しむから、なんて問題でなく、亜子自身が本当はどうしたいのか?」


「好きになりたいとか、愛したいだとかではなく、自分の素直な気持ち。亜子がどうしたいのか?」


「俺は亜子が好きだ。亜子が好きなのは?」


私は答えられない。佳祐が好きとは言えない。


「今又光太の事を思って、何も言えないんだろう。でもそれは、間違っていると思う。亜子は自分が我慢すればとか思っていないか?」


「亜子こっちを見て。」


二人で見つめ合ったまま。私は佳祐が好きだ。この思いは消せない。


私は声に出して言った。「佳祐の事が好き。この思いはどうする事も出来なくて消えない。

忘れたいと思うほど、よけいに好きになってるの。」

「たけど光太の事思うと辛くて、何も言えなくなる。」

佳祐が、「多分光太は亜子のそんな気持ちみんな分かっていると思う。だから辛いんだと思うよ。亜子が今のままじゃ光太をもっと悲しませる事になる。」



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