噂の彼の甘い罠†アイドルと秘密の同棲
「わ~。マジ似合ってんじゃん」

「あははぁ。そーですかぁ?」

服の上からほっかむり。真っ赤なケープとフードに包まれ…

私は何をやってんだか。

「で?小道具は?」

タツ、完全に楽しんでます。





「カゴ…カゴを手に持って」

そばにある籐のカゴをタツが取ってくれる。

「あと、りんごだっけ?」

りんご?それって白雪姫じゃあ…。

言う前に、タツは嬉しそうにりんごを手に取ってる。




…まぁ、りんごでいいよ。




「赤ずきんちゃーん。いますかぁ?」

タツ…悪乗りして、家の扉をガンガン叩くマネしてる。

タツって…意外とナンみたいにお笑い担当なのかな。

これもキャラかぶりで、知性キャラに転向させられたパターンとか?

だって…今のタツには

知性のかけらもない。




扉を叩くのは…

確か、三匹のこぶただよぉ?





また私をこぶたとカブらせてないかい?




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