噂の彼の甘い罠†アイドルと秘密の同棲
「ま。無理なこって。

ブータンが色気ある美少女だったら、とっくにスカウトされてるか」

「む…無理って何よぉ」




「ゲーノーカイは、オレや彼女みたく、選ばれたヤツしか入れないの。ブータンと彼女を比べるコト自体間違ってるよなー」

「芸能界が何よぉ。一芸あれば入れるんだからっ!私にだって…」

「私にだって?…何かある?」

晴弥は、ニヤニヤして私の顔を覗き込む。









売り言葉に買い言葉。思わず言ったものの、自分に才能なんてない。

困ってたら、晴弥がポンと私の頭を叩く。


「あったあった、大きな才能が」

「痛いよ…叩かないでよぉ」

「オレを最高にイラッとさせる、その才能」




イラッとするんだ。

ムカつくけど…

目の前で言われると、悲しい。





< 73 / 180 >

この作品をシェア

pagetop