溺愛結婚!?~7つの甘いレッスン~



朝食をとって出かける準備も終えて。リビングのソファーに浅く腰掛けた私の手には…。

今日の宿題。

連日驚きの振り子は限界まで届いていて、これ以上驚く事なんてないと思う。
左手に輝く指輪の暖かい光にはまだ慣れないし、私の指におさまっているのをまだ濠にも見せてないけど…。
その重みは私の一部になってしまった驚き。

私が隠していたいくつかの大きな出来事をとっくに知っていた事も含めて。

更に驚かされる事はないって思う。
それでも、不安と緊張感は拭えなくて鼓動の音だけが私の中を支配している。
微かに震える指をなんとか落ち着かせて、今日の宿題が書かれた手紙を封筒から取り出した…。

「え…?」

そっと開いた手紙には。

『透子のお母さんと有さんと夕食を食べておいで。
アマザンに予約してあるから。
…俺の奢りだし、楽しんでこいよ』

と書かれた手紙と予約の時間と場所。

高級なお店しか入っていないアマザンホテルのお店の中でも、群を抜いて有名な日本料理店の名前。

「嘘…」

予約時間は午後7時。
確かに…。社員の濠なら予約だって優先してもらえるのかもしれないけれど、雑誌でも紹介される有名店だから、相当努力して予約してくれたはず…。
でも、どうして突然?
普段なら濠も交えて母さんと有さんと食事に出かけたりするけれど。

敢えて濠がいない日に。

どうしてこんな一流店での食事を勧めるのかよくわからない。

ううん…全くわからない。

仕事終わるかなぁ…。

ふっとため息。

昨日異動したばかり。
これからの仕事の展開がよくわからないせいで、残業するにしても何時までになるのかもよめない。

どうしようか…。

本当…、毎日右往左往してばかりの宿題だな…。
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