溺愛結婚!?~7つの甘いレッスン~
「…有二は透子にあまいから…。
ま、そうよね。お祝いだし。
…透子、おめでとう。
よく頑張ったわね。
そんなに設計の才能があったなんて気付かなかったけど。
やっぱり血筋なのかな。親子で大賞とるなんてね」

ふふっと何かを思い出すように笑う母さんは、軽く肩をすくめながら

「小山内くんの子だって今更気づいちゃうわ」

「母さん…」

母さんの言葉に慌てた私が有二ぱぱを見ると、まだまだ若く整った顔で頷いてくれた。

『大丈夫だから』

と伝わってくるような瞳。いつも母さんと私に向けてくれる愛情に満ちた表情が私の心配を消し去ってくれる。

「小山内くんが大賞とったのは、ちょうど透子が心臓の手術を受けた時だから…もう15年も経つのね。
ねえ、あなた達が親子だっていうの公表してるの?」

「してないっ。するつもりもないから余計な事しないでよ」

慌てて母さんに言ったけど、

「どうして?別に悪い話じゃないのに。
小山内くんだって透子が大賞とった事天国で喜んでるはずなのに」

あっけらかんと…訳がわからないとでも言う母さんは、同意を求めるように有二ぱぱを見る。

「透子ちゃんだっていろいろ思うところはあるんだよ。
小山内と親子だって言ったって一緒に暮らした記憶もないんだし…」

小さくため息をついた有二ぱぱは、母さんの頭をぽんと軽く叩くと私に視線を向けて。

「血は小山内と繋がってるけど、透子ちゃんの父親は俺だしな」

私を力付けるように口角を上げた。

「…有二ぱぱ…」

「今更小山内と親子だって公表されても俺は寂しいんだから、やめてくれよ」

「…うん…」

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