溺愛結婚!?~7つの甘いレッスン~
仕事を早々に終えて、約束の時間に間に合ったアマザンホテルには、久しぶりに会う母さんと有二パパ。
濠が予約してくれていたお店で待っていた。
和室に並んで座っている二人は相変わらず仲良さそうに寄り添っていて、私もホッとする。
「遅くなってごめんね。
先に食べてくれててもよかったのに」
向かいに座って落ち着くと、いつもの暖かい笑顔の母さんが
「今日の主役は透子なのに、先に始めるなんてできるわけないでしょ?」
隣の有二ぱぱと笑ってる。
「私が主役…?」
「そうよ。設計デザイン大賞とったし…。
…私達には何の連絡も入れてくれなかったから、新聞見た時びっくりしたわよ」
拗ねた声で私を責める母さんに、軽く肩をすくめながら。
「だからごめんって謝ったじゃない…。
忙しくて気が回らなかったの」
俯いて小さな声で言い訳する私を怪しむように見つめる母さん。
きっと私の言葉をそのまま信じてるわけじゃないと思う…。
どんなに忙しくても、こんな嬉しい事を言わずにいられる娘って少ないだろうし。
「濠くんからも電話もらったのに、娘にはこっちから連絡しなきゃ確認できないなんてさ…」
「これからは気をつけるって…」
母さんの声は相変わらず低いけど、どこか喜んでるのも感じるし…少しホッとする。
「おめでとう…」
母さんの声を遮るように有二ぱぱが声をかけてくれた。
「お祝いの席なんだからもういいだろ?
透子ちゃんだっていろいろ忙しいんだから。
せっかく濠くんが用意してくれた席なんだし早く食べよう」