溺愛結婚!?~7つの甘いレッスン~



「ちゃんと…聞こえる?」

「聞こえなきゃやばいだろ…?」

私の胸元にくくっと笑い声を落とす濠の頭をそっと抱きしめた。

「心臓まだバクバクいってるぞ」

な…。

私の身体をなぞる指先の動きはそのままに、そんな言葉を言われて、一気に身体が熱くなる。

私の胸元に頭を載せて、そっと私を包み込みながら。

愛し合った後はいつもこうして…私を落ち着かせてくれる。

何度も何度も意識を失いそうになりながら、濠に抱かれて。
生きてるって実感する。

悔しいけれど、私は濠が大好きで。
側にいなきゃきっと生きてる意味も失くなってしまう。
抱き合ってこうして私の鼓動の音を確認してくれる濠の優しさや、とっくに手放してなきゃいけなかった濠との人生…。

たくさんの想いが交差しながら進んできた私達だけど。

やっぱり10年は長すぎる…。

手放すには遅すぎるのかもしれないけれど…濠には濠が築いていかなきゃいけない人生がある。

今更だけど、ちゃんと濠の人生を生きられるようにと願ってるから。

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