溺愛結婚!?~7つの甘いレッスン~
『その事、何で黙ってた?いつ聞いたんだ?』

「…聞きたくても…聞けないし…」

小さな声で囁くようにつぶやく私に、軽くため息をついた濠。
何だか私が責められてるみたい。

『透子と彩香ちゃんに接点あるから…いつか知るとは思わなくもなかったけどな…』

え…?彩香ちゃん?

『まぁ、敢えて口止めしなかったし。
大した事じゃないから』

普通に話される言葉を私の中で消化しようとするけど…は?どうして彩香ちゃんとか口止めって出てくるのかわからない。

「彩香ちゃんは濠がお見合いしたって知ってるの?」

とりあえず、それだけ聞いてみた…。
お見合いと彩香ちゃんの関係がよくわからない。

彩香ちゃんと昴の結婚式の担当者の濠。
たまたま彩香ちゃんに言ったのかな?

『は?彩香ちゃんから聞いたんじゃないのか?
あ、昴か?』

「ううん…違うけど…」

訳がわからない私の戸惑いと同じくらいに混乱してるような濠の声。

『じゃどこから聞いた?』

どこからって…雪美さんが濠に告白してる時に盗み聞きしちゃったんだけど…告白された事を私が知ってた事を話していいものかどうか躊躇してしまう。

「…見合いって、濠さんがしたのか?」

「え?」

それまで黙って運転してくれていた玄太くんが突然聞いてきた。

「見合いしたって本当か?」

「あ…多分…」

心なしかいつもより低い
声に驚いた。
相変わらず前を見たまま運転に集中してくれてるけれど、表情が硬いように見える。

『透子、誰かいるのか?男?』

耳元で濠の大きな声が聞こえる。

『今どこ?今日はアマザンで食事のはずだろ?』

「あ…母さんも有二ぱぱも喜んでたよ。
ありがとう。部屋まで
とってくれてすごいはしゃいでたよ」

『…それはいいんだ。
それより誰といるんだ?まっすぐ帰らなかったのか?そっちは今かなり遅い時間だろ?』
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