溺愛結婚!?~7つの甘いレッスン~
「…もう無理…あ…ご…う…やめて…」
「何だよ、透子を抱きたくてたまらなかったのは俺だけか?」
「ちが…私も…濠が…欲しかっ…た…あぁっ」
体の奥深くに感じる濠の熱に私は何度も意識が遠くなる。
一週間ぶりに抱かれている私は声をあげる以外に何もできなくて…。
俯せのまま、背中から回った濠の手が私の胸を荒く這う。
「ごう…私っ…あぁ…もう…また…無理」
「無理じゃないだろ…」
濠の息づかいも熱く苦しげ。
何度も真っ白な感覚を味わっているのは私だけじゃない…。
気持ち全てで私を抱く濠だって…かなりつらいはず。
それでも、何度も何度も私を激しく突き上げて。
きっと夜明けに近い頃。
あまりにも強く深く濠が沈んできて…私は気を失った。
『愛してる…』
そんな濠の声を聞きながら。
意識が戻ったのは、既に夜は明けて部屋は明るくなった頃。
馴染みの重さを左胸に感じながら、次第に覚醒していく自分自身に気付く。
無意識に両手で濠の頭を抱きしめると、一週間ぶりに温まっていく心の奥深くがどきどきしてくる。
二人で抱き合いながら、目覚める朝はいつも私の心臓の音を確認するかのような姿勢で眠る濠。
とくとく…間違いなく動いている心臓の鼓動を聞かなければ安心できないんだろう…そう思うと。
じわりじわりわいてくる苦しさ。
とっくに、私の心臓は完治しているし、定期検診の結果だって良好なのは、いつも付き添っている濠にはよくわかってるはずなのに。
いつまで経ってもこんな風に眠る濠を見る度に悲しくて泣きそうに…なってた。
そんな濠の姿の原因は、
高校の頃の私の手術が発端。
もともと予定していた手術日の前に発作を起こした私は濠の目の前で倒れて、そのまま手術となった。
倒れる直前にとった冷たい態度が原因だと、自分のせいで私が命を落としそうになったと責め続ける濠。
『濠のせいじゃない』
何度も言ってみるけれど、笑って流されるばかりで。
再会して体を重ねるようになってからずっと、こうして私の心臓が動いていると確認しながらじゃないと眠れないらしい…。