溺愛結婚!?~7つの甘いレッスン~
「で、昼間帰ってきて、彩香ちゃんに結婚式の件で聞かなきゃならない事があって電話したら結婚祝い宴会に誘われたんだ」

「あ…だから夕べ来たんだ…」

突然濠が現れた昴と彩香ちゃんの結婚祝いの宴会。
あらかじめ濠が現れるのをわかってたらしい昴と彩香ちゃんは、呆然と驚く私を面白がるように見ていた…。

私を宴会に誘う時にもかなり粘って強気な口調だった昴はきっと、濠が参加するってわかってたからあんなに相模さんにも食い下がってたのかな…。

はぁ…。

最近私の知らないところで私に関係するいろいろな事が進められていて。

ついていくのに必死。

都度都度理解して消化するのも…大変…。

「だから…濠が来るから私にあんなに私を誘ってくれたんだね。

驚かせようとして」

納得させるように呟いて濠に視線を戻すと、相変わらず余裕たっぷりの瞳とぶつかった。
優しい光と穏やかさ。

「俺が透子も呼ぶように言ったんだよ。

じゃなきゃ一週間も離れてたのにわざわざ透子に会わず宴会になんて行くかよ。

…ま、牽制するにもいい機会だったからちょうど良かったな」

「牽制…?」

ほんの少し機嫌を悪くしたように不満げな口調の濠に首を傾げた。

牽制なんて意味不明。

「彩香ちゃんから何度か聞いてたんだよ。
透子を気に入ってる同期がいるって。
まぁ、透子が気持ち揺らすなんて思わないけど、俺の存在を知らせるにはちょうどいいかと思って行ったんだ」

「え…。そんな事ない…」

「ないわけないのは夕べ確認した。
冬李だっけ?あの妙に仕事できそうな男。
俺いてるのに透子を口説いてたじゃないか。

…くそっ」

…うわ…。
濠が何だか拗ねてる…。
眉を寄せながら面白くなさそうにご飯を食べる様子は普段見慣れない。

私には強気な姿しか見せない濠が、ぶつぶつと文句を言いながら俯くなんて滅多にない。

写真に撮りたいな。

思わずふふっと笑いが出てしまう。

「冬李くんは別に本気じゃないよ…。
気に入ってくれてるかもしれないけど…。

すぐにもっと大切な女の子が現れるよ。

私が濠を想うのと同じくらいに大切な人が」

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