溺愛結婚!?~7つの甘いレッスン~
「長かったな…。
あの朝から…俺の人生はずれたから…。
本当に…長かった」
「あの朝って…いつの朝の事?」
一人思いに耽る濠の横顔をじっと見つめても、今濠が何を思い出しているのか…朝ってどういう事なのか全くわからない。
ただ、苦しげな雰囲気はなくて、どちらかといえばホッと気持ちを穏やかに保っているようで。
更に私は戸惑ってしまう。
そっと…濠の腕に手をかけて、見上げたと同時に返される優しい視線に。
とくんと跳ねてる鼓動を聞かれてしまったような気がして恥ずかしくなる。
私を見つめる強く縛る視線には慣れてるけど、心底落ち着いて包みこむような…安心感に溢れた空気…を纏う濠を見るのは初めてかもしれない。
そして、何度目になるだろう…私が濠に気持ちを奪われるのは。
これ以上好きになるなんて無理だと思う度に、それは違ったって実感してしまう。
更に更に…濠が好きになってしまう。
今の濠の様子にだって、ひたすら気持ちはぎゅっとつかまれたままで、愛してるって実感してしまう。
「…朝…俺が音をなくした朝だよ…。
まだ眠ってるような、夢の中にいるのかって…
ベッドの中で考えてたんだ…。
それでも、意識がどんどんはっきりしていっても。
何も聞こえなかった、あの朝」
眉を寄せて、切なそうに呟く濠だけど、声はしっかりとしている。
私の頬をゆっくりと包む手の平も温かい。
「…朝になってもカーテンに光は遮られてたから、とっくに夜は明けてるのも気づかなくて…目覚まし時計の音も…母さんが下から呼び掛ける声も聞こえなくて…。
夜のまま、俺の意識は眠ってたんだ」
「…夜のまま…」
「母さんが俺の部屋のカーテンを開けて…俺の体をゆすって起こしたあとすぐに…音のない世界に放り込まれた事に気づいたんだ。
そして、俺の荒れた入院生活が始まって…森下先生の登場ってわけ」
明るい口調に、ふっ切れたかのような表情が、濠の本心なのかわからないけれど。
私の頬を撫でる手を思わずつかんでしまう。
出会った頃に見た濠の荒れた様子が思い出されて悲しく感じる…。
あの朝から…俺の人生はずれたから…。
本当に…長かった」
「あの朝って…いつの朝の事?」
一人思いに耽る濠の横顔をじっと見つめても、今濠が何を思い出しているのか…朝ってどういう事なのか全くわからない。
ただ、苦しげな雰囲気はなくて、どちらかといえばホッと気持ちを穏やかに保っているようで。
更に私は戸惑ってしまう。
そっと…濠の腕に手をかけて、見上げたと同時に返される優しい視線に。
とくんと跳ねてる鼓動を聞かれてしまったような気がして恥ずかしくなる。
私を見つめる強く縛る視線には慣れてるけど、心底落ち着いて包みこむような…安心感に溢れた空気…を纏う濠を見るのは初めてかもしれない。
そして、何度目になるだろう…私が濠に気持ちを奪われるのは。
これ以上好きになるなんて無理だと思う度に、それは違ったって実感してしまう。
更に更に…濠が好きになってしまう。
今の濠の様子にだって、ひたすら気持ちはぎゅっとつかまれたままで、愛してるって実感してしまう。
「…朝…俺が音をなくした朝だよ…。
まだ眠ってるような、夢の中にいるのかって…
ベッドの中で考えてたんだ…。
それでも、意識がどんどんはっきりしていっても。
何も聞こえなかった、あの朝」
眉を寄せて、切なそうに呟く濠だけど、声はしっかりとしている。
私の頬をゆっくりと包む手の平も温かい。
「…朝になってもカーテンに光は遮られてたから、とっくに夜は明けてるのも気づかなくて…目覚まし時計の音も…母さんが下から呼び掛ける声も聞こえなくて…。
夜のまま、俺の意識は眠ってたんだ」
「…夜のまま…」
「母さんが俺の部屋のカーテンを開けて…俺の体をゆすって起こしたあとすぐに…音のない世界に放り込まれた事に気づいたんだ。
そして、俺の荒れた入院生活が始まって…森下先生の登場ってわけ」
明るい口調に、ふっ切れたかのような表情が、濠の本心なのかわからないけれど。
私の頬を撫でる手を思わずつかんでしまう。
出会った頃に見た濠の荒れた様子が思い出されて悲しく感じる…。