溺愛結婚!?~7つの甘いレッスン~
「…だな。思わず出たんだ。透子に向かって必死で…気持ちが透子だけに行こうと…それだけの思いで…気づいたら声も出たし音のある世界に戻ってきた。
…その瞬間はそんな事に気付かなかったし、声が出たって言っても掠れてて言葉になってたのかもわからないけど。
そんな事よりも倒れた透子の事しか頭になかった」
うん…と小さく囁く透子の声。
「どうして…突然声が出たのか…医学的には未だにわからない」
わからない…。
どうして急に声が出たのかは、いくつか検査を受けてもはっきりとした理由はわからないまま。
倒れる透子の姿に衝撃を受けて、何もかもが俺の周りから消え入る中で、全てをふっ切った反動からなのか…突然よみがえった音に溢れた世界。
未だにわからない回復の理由…。
意識のない透子の事しか考えられなくて、自分の体の変化にも構う事なくほとんど反狂乱に近かった俺。
こぼれていくかのような透子の命を繋ぐ事しか考えられなくて…今思い出しても心は痛む…。
「急に聴力も回復して、声も出るようになったけど…透子とは離れ離れで…長い孤独の時間が始まった…」
「…濠?」
「諦めようとして、少なくはない女とも付き合ったし…逃げようともした…ま、無理だったけどな」
決して透子にとってはいい思いではないだろう俺の言葉に、ほんの一瞬透子の身体が強張った。
「ごめんな…」
肩を抱く腕に力を込める。既に俺に全てを預けている透子を更に取り込むように。
「再会できて…側に寄り添うようになって…。
それはずっと欲しかった運命で…幸せだった…それでも…」
ふっと途切れた言葉。
温かい透子の身体に癒されるこの穏やかな時間と、窓から差し込んでくる光に目を細めながら。
苦笑とも諦めともつかないため息を吐いた。
「突然耳が聴こえなくなった原因もわからなくて…突然聴こえるようになった原因もわからない。
結局完治したかどうかもわからないんだ。
いつ…また同じように…音のない世界にほうり込まれるかもしれないって事…」
感情をこめないように、軽く言うつもりで話していた俺だけど、やっぱり最後は少し声が震えていた。
「原因がわからないっていうのが…一番怖いんだ」
…その瞬間はそんな事に気付かなかったし、声が出たって言っても掠れてて言葉になってたのかもわからないけど。
そんな事よりも倒れた透子の事しか頭になかった」
うん…と小さく囁く透子の声。
「どうして…突然声が出たのか…医学的には未だにわからない」
わからない…。
どうして急に声が出たのかは、いくつか検査を受けてもはっきりとした理由はわからないまま。
倒れる透子の姿に衝撃を受けて、何もかもが俺の周りから消え入る中で、全てをふっ切った反動からなのか…突然よみがえった音に溢れた世界。
未だにわからない回復の理由…。
意識のない透子の事しか考えられなくて、自分の体の変化にも構う事なくほとんど反狂乱に近かった俺。
こぼれていくかのような透子の命を繋ぐ事しか考えられなくて…今思い出しても心は痛む…。
「急に聴力も回復して、声も出るようになったけど…透子とは離れ離れで…長い孤独の時間が始まった…」
「…濠?」
「諦めようとして、少なくはない女とも付き合ったし…逃げようともした…ま、無理だったけどな」
決して透子にとってはいい思いではないだろう俺の言葉に、ほんの一瞬透子の身体が強張った。
「ごめんな…」
肩を抱く腕に力を込める。既に俺に全てを預けている透子を更に取り込むように。
「再会できて…側に寄り添うようになって…。
それはずっと欲しかった運命で…幸せだった…それでも…」
ふっと途切れた言葉。
温かい透子の身体に癒されるこの穏やかな時間と、窓から差し込んでくる光に目を細めながら。
苦笑とも諦めともつかないため息を吐いた。
「突然耳が聴こえなくなった原因もわからなくて…突然聴こえるようになった原因もわからない。
結局完治したかどうかもわからないんだ。
いつ…また同じように…音のない世界にほうり込まれるかもしれないって事…」
感情をこめないように、軽く言うつもりで話していた俺だけど、やっぱり最後は少し声が震えていた。
「原因がわからないっていうのが…一番怖いんだ」