溺愛結婚!?~7つの甘いレッスン~
「は…」
ね。
そう言って微笑む透子は俺の耳に手を寄せて、まるで洗脳しようかというように…震えている。
揺れる瞳の奥に見え隠れするのは…これまでも見た事がある…見せたくはないに違いない不安。
小さな頃から体に…心臓に不安を抱えて毎日を過ごしていた透子には、本人が隠そうとしても隠しきれない感情がある。
いつどうなるのかわからない自分の体を持て余しながら、それでも未来に繋げる為に治療を続ける終わりのなかった子供時代。
どれだけのものを我慢して諦めて、周りの子供達との違いを受け入れたんだろうか。
そんな小さな頃の透子の側にいて抱きしめてやりたい。
…今瞳の奥に揺れる不安に違いない感情は、そんな子供時代から消す事のできない光。
何にぶつかっても、無意識に漂う諦めの想いは、もう透子からは離れる事なくずっと纏わり付くんだろう…。
そんな想いと、今透子が笑いながら口にした言葉は真逆の感覚しか見当たらなくて、違和感すら覚える。
「透子…?」
俺の体にしがみつく透子の背中を軽く撫でると、更に擦り寄ってくる体。
ここが会社じゃなければ、このままソファに押し倒して貪りたくなる熱を感じる…。
「私が側にいるから…もう大丈夫だから…濠の耳は大丈夫だから…。
お願いだから…彩香ちゃんに気持ち揺らさないで」
「…透子?何言って…」
「私がいっぱい愛しているし、濠がもしもまた…耳の具合か悪くなっても濠が私を愛してくれてる限り、きっとまた治るから…私が治すから…お願いだから…。
彩香ちゃんに愛情向けないで」
所々途切れがちになる言葉に、その切羽詰まる声に…訳がわからなくて、どうしていいのかわからない。
さっき笑ってあっけらかんと俺を洗脳しようとしていた透子と、今俺の腕の中で震える透子が同じ女だとは…なかなか信じられない。
「森下先生が…濠の為に…彩香ちゃんとのお見合いをすすめてくれたのはわかるし…濠にとっても彩香ちゃんの側にいる方が耳の事…少しでも安心できるし…いいとは思う」
ぐっと俺の首にしがみつく透子の腕を半ば無理矢理引き離して、泣き顔に違いない顔を覗き込んだ。
「何言ってるのか…理解できないんだけど」
ね。
そう言って微笑む透子は俺の耳に手を寄せて、まるで洗脳しようかというように…震えている。
揺れる瞳の奥に見え隠れするのは…これまでも見た事がある…見せたくはないに違いない不安。
小さな頃から体に…心臓に不安を抱えて毎日を過ごしていた透子には、本人が隠そうとしても隠しきれない感情がある。
いつどうなるのかわからない自分の体を持て余しながら、それでも未来に繋げる為に治療を続ける終わりのなかった子供時代。
どれだけのものを我慢して諦めて、周りの子供達との違いを受け入れたんだろうか。
そんな小さな頃の透子の側にいて抱きしめてやりたい。
…今瞳の奥に揺れる不安に違いない感情は、そんな子供時代から消す事のできない光。
何にぶつかっても、無意識に漂う諦めの想いは、もう透子からは離れる事なくずっと纏わり付くんだろう…。
そんな想いと、今透子が笑いながら口にした言葉は真逆の感覚しか見当たらなくて、違和感すら覚える。
「透子…?」
俺の体にしがみつく透子の背中を軽く撫でると、更に擦り寄ってくる体。
ここが会社じゃなければ、このままソファに押し倒して貪りたくなる熱を感じる…。
「私が側にいるから…もう大丈夫だから…濠の耳は大丈夫だから…。
お願いだから…彩香ちゃんに気持ち揺らさないで」
「…透子?何言って…」
「私がいっぱい愛しているし、濠がもしもまた…耳の具合か悪くなっても濠が私を愛してくれてる限り、きっとまた治るから…私が治すから…お願いだから…。
彩香ちゃんに愛情向けないで」
所々途切れがちになる言葉に、その切羽詰まる声に…訳がわからなくて、どうしていいのかわからない。
さっき笑ってあっけらかんと俺を洗脳しようとしていた透子と、今俺の腕の中で震える透子が同じ女だとは…なかなか信じられない。
「森下先生が…濠の為に…彩香ちゃんとのお見合いをすすめてくれたのはわかるし…濠にとっても彩香ちゃんの側にいる方が耳の事…少しでも安心できるし…いいとは思う」
ぐっと俺の首にしがみつく透子の腕を半ば無理矢理引き離して、泣き顔に違いない顔を覗き込んだ。
「何言ってるのか…理解できないんだけど」