溺愛結婚!?~7つの甘いレッスン~
なかなか離れようとしない透子の体を少し離して見るその可愛い顔は、涙がいくつも流れていて、…悪い…ぐっと惚れなおしてしまう。
本当…透子には悪いけど
何を悩んでるのかも全く見当もつかないけれど…
俺の嫁さん…とことん可愛い…。

「森下先生…濠にしてみたら耳の事を一番わかってて、側にいたら何かあった時にもすぐ治療してくれるから…彩香ちゃんとのお見合いに気持ちが傾いても仕方ないし…わかるけど、私が頑張るから…もう揺れないで。
私には罪悪感を感じてもいいから…お願いだから私以外を見ないで」

ぽろぽろと落ちてくる涙は止まる気配もなくて、一気に言葉を吐き出したせいか軽く息も荒い。
それでも俺を強く射る視線はゆるぎなくて。

はぁ…。

これ以上俺を煽るなよ。
今すぐスイートでもとって抱きたくなるだろ。

相変わらず透子が何を言ってるのかわからないままだけど、こんな必死に俺に縋るような透子もいいな…。
無理に自分の感情を出さないまま、俺を困らせないように側で笑っていた愛しい恋人…いや、もう籍を入れたから嫁だな。

なかなか見る事のない激しい想いを吐き出す透子をもう少し見ていたい気もしなくもない…。

それでも、もう限界か?

涙を流してひくひくと肩を震わせる姿も切なくて。

「…何を勘違いしてるのか全くわからないけど、俺は別に彩香ちゃんとお見合いしたかった訳でもないし、気持ち揺らした訳でもない。

透子が泣いてる理由がわらないんだけど。
ちゃんと説明しろ」

手の甲でそっと涙を拭ってやると、まだ不安げな瞳はそのままに俺に疑い深い光を向けてくる。

「だって…お見合いの話…嬉しかったって言ったし…」

「確かに、森下先生から彩香ちゃんとのお見合いの話を出された時は嬉しかったな」

「…っ、ほら、彩香ちゃんの事気になってるんじゃない…」

止まるかに見えた涙が再び流れてくると、弱気な声で俺を責める透子の瞳も更に自信をなくしたように滲んでいく。

そんな様子もなかなか新鮮で、くすっと笑いさえも出てしまう。
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