溺愛結婚!?~7つの甘いレッスン~
「俺は、透子がいてくれるならそれでいい。
その保証が欲しくて結婚もしたかった。
ただ、自分の耳が聞こえなくなる可能性がゼロじゃないなら透子の未来を潰すなら…踏み切れなかったんだ…ごめん。
でも、森下先生から見合いをすすめられて…一気に押し切ったな。
…嬉しかったんだ…透子を手元に置けるって許されたみたいで」
今まで言わずにいた言葉が溢れてきて。止まらない。
透子を縛り付けながらも、完全に俺のものにできずにいたもどかしさと不安を隠したまま強気に振る舞っていた長い日々。
確かに強気な俺も俺である事に違いはない。
…透子に見せていない弱さがあるだけで。
「森下先生の言葉じゃなくて、私が濠を愛してる気持ちだけを素直に考えて欲しかった。
…それに。
耳が聞こえてなかった濠に惹かれて好きになったのに…今更耳の事で私の気持ちが揺れるなんてないから」
…ぐっと気持ちを掴まれるっていうのはこういう事なんだろう。
あまりにも欲しい言葉を透子の口から聞かされて。
体ごと溶けそうに思える。
ゆっくりと両手を伸ばして、透子の頭を引き寄せると、自然に預けてくる細い体。
胸に抱えこんで、大きくその優しい熱を感じる。
「…濠は、私の心臓が動いてるのを確かめて安心してるって思ってた」
「…ん」
「発作の後手術になってしまって、その責任を感じてるんだと思ってた。
ちゃんと動いてる私の心臓にホッとして、罪悪感から解放されてるのかと思って…悲しかった」
「違う。罪悪感なんてない。そりゃ、あの日倒れた原因に俺の態度もあったとは思うし後悔もしてる。
でも、そんなの関係なく俺は透子を愛してるから側にいたんだ。
透子の鼓動を聞いていたのは…朝目が覚めた時に音のある世界にいるって安心するためだ」
透子の頭に唇を寄せて、抱きしめる腕に力を入れると抱き返してくる。
ここが会社じゃなければこのまま押し倒して。
もっと愛情を見せるんだけど。
たとえ俺専用の個室だとしてもドア一枚隔てただけの向こうには、俺の部下達もいる。
はぁ…。
とりあえず…。
透子の体を少し離して、顎に手を差し入れた。
「愛してるよ。奥さん」
そっと触れるだけのキス。
「家に帰ったら続きな」
その保証が欲しくて結婚もしたかった。
ただ、自分の耳が聞こえなくなる可能性がゼロじゃないなら透子の未来を潰すなら…踏み切れなかったんだ…ごめん。
でも、森下先生から見合いをすすめられて…一気に押し切ったな。
…嬉しかったんだ…透子を手元に置けるって許されたみたいで」
今まで言わずにいた言葉が溢れてきて。止まらない。
透子を縛り付けながらも、完全に俺のものにできずにいたもどかしさと不安を隠したまま強気に振る舞っていた長い日々。
確かに強気な俺も俺である事に違いはない。
…透子に見せていない弱さがあるだけで。
「森下先生の言葉じゃなくて、私が濠を愛してる気持ちだけを素直に考えて欲しかった。
…それに。
耳が聞こえてなかった濠に惹かれて好きになったのに…今更耳の事で私の気持ちが揺れるなんてないから」
…ぐっと気持ちを掴まれるっていうのはこういう事なんだろう。
あまりにも欲しい言葉を透子の口から聞かされて。
体ごと溶けそうに思える。
ゆっくりと両手を伸ばして、透子の頭を引き寄せると、自然に預けてくる細い体。
胸に抱えこんで、大きくその優しい熱を感じる。
「…濠は、私の心臓が動いてるのを確かめて安心してるって思ってた」
「…ん」
「発作の後手術になってしまって、その責任を感じてるんだと思ってた。
ちゃんと動いてる私の心臓にホッとして、罪悪感から解放されてるのかと思って…悲しかった」
「違う。罪悪感なんてない。そりゃ、あの日倒れた原因に俺の態度もあったとは思うし後悔もしてる。
でも、そんなの関係なく俺は透子を愛してるから側にいたんだ。
透子の鼓動を聞いていたのは…朝目が覚めた時に音のある世界にいるって安心するためだ」
透子の頭に唇を寄せて、抱きしめる腕に力を入れると抱き返してくる。
ここが会社じゃなければこのまま押し倒して。
もっと愛情を見せるんだけど。
たとえ俺専用の個室だとしてもドア一枚隔てただけの向こうには、俺の部下達もいる。
はぁ…。
とりあえず…。
透子の体を少し離して、顎に手を差し入れた。
「愛してるよ。奥さん」
そっと触れるだけのキス。
「家に帰ったら続きな」