溺愛結婚!?~7つの甘いレッスン~
なかなかけだるさの抜けない体のままで仕事を
こなす今日が、営業部最後の日。
入社以来8年を過ごした。
昔から興味のあった設計の勉強を大学時代から本格的に始めてからずっと
携わりたいと願っていた業界に就職して、夢か奇跡か。
設計をかじる人なら誰もが一度は入りたいと願う会社に籍を置き。
相模恭汰というカリスマの下で働く事が決まった。
設計デザイン大賞をとった事によっての展開だけど、私の人生が大きく変わっていくのを感じる。
本当…奇跡。
その奇跡が私の人生を幸せに導いてくれるのかはわからないけれど、大賞受賞というこれからの保険が与えられた事で、濠とに未来を考えて、行動する気持ちが生まれたと思う…。
「透子さん…いいですか?」
机の私物を段ボールに詰めていると、遠慮がちな声。
振り向くと、彩香ちゃん。
この春に宣伝部から短期の異動で営業部にきている後輩。
見た目の良さと、仕事のレベルの高さで密かに有名な女の子…。
じっと私を見つめる姿はやっぱり可愛い…。
「何…?どうかした?」
「異動前の忙しい時にすみません。あの…これ」
ん?
彩香ちゃんが差し出したのは、何だか見覚えのある時計…。
え?これって…、
「これ…濠の腕時計…?」
どうして?って書いてあるに違いない顔を彩香ちゃんに向けた。