溺愛結婚!?~7つの甘いレッスン~
不敵な笑みを浮かべた濠
は、私の腕を掴むとぐっと引き寄せて。
気づくと、私の身体は濠の膝の上。
近すぎる唇が目の前に…。
一気に体温が上がった気がする…。

もう10年もこうして近くにいるのに、一向に慣れない。
あまりにも濠が好きでたまらなくて。私の好きのレベルを知られたくないのに、きっと表情にも声にも

『好き』

は素直に出てしまってるはずで…濠の強気な態度を更に助長してる。

「してよ。キス」

唇が触れそうで触れない距離で、吐息と一緒に囁かれて。

濠に施された魔法が、私を動かす。

そっと唇を落とすと、まるで悪戯に成功したような笑い声をあげた濠。
私の頭を押さえると、スイッチが入ったように深いキスが始まった。

「ん…ふっ…」

私も濠の首に腕を回して魔法の時間を味わった…。
何度もしたキスなのに、いつもドキドキして濠に押されっぱなし。
一から教えこまれたキスが、私を貪って味わって。

首筋の痛みにもすがってしまいそうなほどに濠が好き。

大好き…。
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