溺愛結婚!?~7つの甘いレッスン~
せっかくの電話なのに、放っておかれてしまって寂しい…。
離れていても、濠は大して寂しくないのかな…。
妙に落ち着いている声や笑い方が私との温度差のよう。

「…濠…」

「なぁ、やっぱりウェディングドレスはリボンやレースでごちゃごちゃに派手な…ビーズもちりばめると更に好みだな…。透子は華奢だから、似合うよな…」

私に話してるのか独り言なのか…。
わからないけれど、濠の口調ははっきりしてる。

派手なウェディングドレス?
そんな話今までした事なかったのに。
それどころか、結婚の話題になった事すらなかったのに。
フランスの花嫁さんを見て感化されてしまった?

興奮気味の濠にどう答えていいのかわからずに黙ったままでいると。

相変わらず明るい口調で

「でも、やっぱり白無垢の透子を見たいな。
一緒に三々九度してさ」

ふざけてるような言い方の中に力強い意思も感じられて、本気でそう思ってるって伝わってくる。

「白無垢…」

「そう、白無垢に角隠し。…あ、指輪ちゃんとはめてるよな?
…外すなよ」

速いペースの話題の変化に一瞬戸惑う。
それでも、とにかく濠に聞きたい事がありすぎてそのペースについていこうと

「ちゃんと指輪つけてるよ。ありがとう…。
ねぇ、この指輪ってもしかして…」

「そうだよ。婚約指輪だから会社でも外さずに
見せびらかせろよ」

あっさり…。
普通に答える濠に、驚いてしまって。

「ねぇ…私プロポーズ
してもらったっけ?」

小さく聞いてしまった。
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