キミとの恋の課外授業

そして恵美と話しながら弁当箱を抱いて屋上へと続く階段を上っていたら


「松田さん。ちょっといいかな?」


突然、声をかけられて。声が聞こえてきた方を振り向くと

えっ?なんで…?

「高村…くん…」


高村くんが、ニコッと笑ってあたしを見ていた。


どうして高村くんが、あたしに声をかけるんだろう?



頭の中で“?”マークがいっぱい浮かんだ。



「あの…なに?」



「ちょっと。2人だけでいいかな?」

「へっ?」戸惑っていると


すぐに済むからと、腕を掴まれて階段を降りて行った。



「ちょっ!?里沙ぁ~!?」


恵美の心配そうな顔がドンドン小さくなっていった。


あたし…どこに連れて行かれちゃうの!?
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