キミとの恋の課外授業
「あっ、あの…さっきは、ありがとうございます。お陰で助かりました」
改めてお礼をいうと
「別に。俺もアイツにはマジでムカついてたし。まぁ、またアイツがなんか言ってきたら、俺に言いなよ」
不器用に笑う仕草に、根はいい人なんだと思った。
「ありがとうございます。それと…髪の毛、染めたんですね」
実は、カナリ気になってた。金髪だった髪の毛が、真っ黒になってたから。
「あぁ~これ?」
自分の髪を触りながら
「高校、今更だけど普通に行ってみようって思ってさ」
少し照れながら下を向いて俯くと
「竜二さんに、言われちまってさ。いい加減、真面目に学校いけって。あと、さっきの先生にも」
「えっ?省にぃにも?」