キミとの恋の課外授業
「省吾も来てたの?」
駆け寄りながら近づいてくる距離が縮まる程、鼻につく大人を感じさせる香水の香りと
風に靡き揺れる背中まで伸びたサラリとした綺麗な栗色の髪。
そして、少し開いた胸元がセクシーさを感じさせる揺れる胸に
バカみたいに“負けた…” と思った。
「省吾が水族館ねぇ。意外ぃ~」
クスクス笑いながら省にぃに、そう言う彼女の長い睫から覗く瞳が隣で釘付けになったままのあたしをチラリと確実に捕らえた。
なんか…嫌な感じ…。
「それってどういう意味だよ?」
少し顔をひきつらせながら「コイツ、俺と同じ大学の子」と教えてくれた省にぃ。
「一緒にいる可愛い子は誰?」
艶やかでプルンと潤んだ唇で発せられた言葉に
「あぁ、俺の彼女」
そうハッキリと省にぃが言った瞬間
莉子という人の瞳が、キラリと少し悲しげに光ったのはあたしの気のせい…だよね?