キミとの恋の課外授業
「まぁ、良かったんじゃない?早めに分かってさ」
残ったアイスコーヒーを飲み干した恵美は、そう言うと
「ねっ?そう思わない?」
頬杖ついて、あたしの瞳を覗き込んだ。
「うん…そうかもね」
早めに分かって、良かったんだよね。
うん。良かったんだよ。
「ある意味、いい勉強になったんじゃない?」
そう言って肩まで伸びた髪を耳にかける恵美の仕草が、なんだか大人っぽく見えて。
あたしは「うん」と、すっかり溶けたグラスの中の氷の欠片に視線を移して言った。