キミとの恋の課外授業
「そんな事より。里沙、石澤先生とはどうなったの?」
少しにやけながら言う恵美。
「な…なんで省にぃの話になんのよ!?」
しかも、どうって…。あたしと省にぃは、そんな関係じゃないし。
「単なる幼なじみなんだから!どうにもならないよ!」
なに言ってるのよと、思わず立ち上がり興奮気味に話すあたしに
「まぁ、まぁ、落ち着いて、座って座って」
となだめるように言う恵美。
「変な事…言わないでよ」
省にぃはただの幼なじみなんだからと、フンとふくれっ面で座ると
「そんなにムキにならないでよ。
それより、案外自分では気づいてないけど、実はもう石澤先生を好きになってるかも」
ニヤッとした顔であたしを見る恵美の言葉に
「もう冗談やめてよね」とソッポを向きながら、内心…そうだったらどうしようなんて事を考えていた。