キミとの恋の課外授業
「それより、きょうの晩御飯なに?」
おばちゃんの手料理は、相変わらず美味い。
特にハンバーグはプロ並みにジューシーだからな。
うちの料理下手なお袋とは大違いだ。
アイツも、おばちゃんみたいに料理上手いのかな…って。
なんで里沙の事ばっかさっきから考えてるんだ?
おばちゃんが、変な事言うからだ。
それに…久しぶりにアイツの泣き顔みたから
…里沙が、あの男を好きだったとはな…
あんな奴の、どこが良かったんだ?
「ったく。男見る目なさ過ぎだろう?」
「なにが?省ちゃん」
キョトンとした顔で俺を見るおばちゃん。
「いえ。こっちの話」
ヤベッ。無意識に口に出してた。
里沙、失恋した事、親に知られたくないよな?
なんて思ってたら
「お母さん。なんで、省にぃと一緒に歩いてんの?」
不思議な顔で俺達を見てる里沙がいた。