キミとの恋の課外授業

「おい、見ろよ。なんか可愛いくね?」


どこからかそんな言葉が聞こえてきた。


「ねぇ、そこの彼女」


あたしじゃ、ないよね?


そう思う事にして、お兄さん達が視界に入らないようにしてコンビニのドアを開けようとしたら


ガシッと腕を掴まれて

「そんな無視しなくてもいいじゃん」

金髪に鼻ピアスの男の子が、ニヤニヤ笑いながら言った。


「ちょっ…放してください」


ヤダ。なに?この人。突然握らないでよ!しかも見るからにヤバそうだし。怖い。


「あれ?もしかして脅えてるの?」


変わらずニヤニヤ笑う金髪鼻ピアス男。


周りにいる男の子達も、同じような人達ばかりで



恐怖心で、足がブルブル震えてきた。




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