先輩王子のちょっと危険な甘い罠
「慎一が変なこと言っても気にすんなよ」


「はぁ…」


「じゃ、アメ…はい」


先輩が私のノートの上にアメを置いた


薄い緑の小さな袋が裏返し


メロンかな?マスカットかな?


私はアメの袋の表を見る


マスカットだぁ〜


帰りに食べようっと


「明日は駅前集合な!10時」


「はい。わかりました」


宿題を終えた先輩はイケメン雑誌を私に返して一言


「こんな奴等より、俺の方がイケメンだよな?」


「え?」


「お前、誰が好き?」


先輩がイケメン雑誌の表紙を指差してトントンした





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