先輩王子のちょっと危険な甘い罠
「私は…別に好きなのはいません。ただ、皆見てるし、どんな人がいるのかなって買っただけですし」


ミーハーじゃない私は、琉衣と一緒に買い物に行って、話を合わせる為に買ったんだよね


「本当、お前ってわからねぇ…」


「別に先輩に理解してもらわなくても大丈夫です」


「あっそ!男は顔じゃねぇぞ!俺は顔も中身もサイコーだけどな」


先輩はククッと笑って立ち上がった


「そうですね〜王子様ですもんね〜!ドロボーだけど…」


私はドロボーだけどっていう言葉を、先輩に聞こえないように呟いた





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