先輩王子のちょっと危険な甘い罠
道端で食べさせてもらうなんて、恥ずかしくてこの場から走り去りたいよ


「俺はもう少しこの辺に肉が付いた方が好みだな〜」


先輩は私の胸の辺りを指差して笑った


「先輩!サイテー!」


私は恥ずかしくて小走りに歩く


「冗談だよ!待てって!」


「知らない!」


すると先輩の手が私の腕を掴んだ


「な、何?」


「ん?こうしとかないと、いつ逃げるかわかんねぇから」


「逃げるなんて人聞きの悪い…私が先輩から逃げないのわかってるくせに!」


2万円、返してもらうまでは、逃げられないよ


「逃げたい?」





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