先輩王子のちょっと危険な甘い罠
「終わったのか?」


先輩はチラリと横目で私の方を見た


「うん…」


「よし!じゃあ…約束だったな」


先輩が制服のズボンのポケットに右手を入れた


カサッと音がして、半分に折られた2万円が先輩の手によりポケットから出る


私は咄嗟に先輩の手を押さえ、無意識に自分でもワケわからないことを言ってしまっていた


「先輩!……………さい」


「え?…風花…?」


小さな声だったから、聞こえなかったのかな?


どうしよう…恥ずかしい





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