先輩王子のちょっと危険な甘い罠
先輩は私の顔の高さに合わせて少しかがみ、聞き直してきた


「風花…もう1回言って?」


「え?」


私は本棚に背中を当てた状態で、先輩の近付き過ぎる顔にドキドキしていた


「もう1回…聞きたい」


先輩の真面目な顔から目が逸らせない私は、素直な気持ちを先輩に伝えた


「先輩を…私に売ってください」


顔が真っ赤になって、熱くなっているのが自分でもわかる


「風花は俺に…何をしてもらいたい?」


「先輩が…欲しい…」


「了解…」





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