先輩王子のちょっと危険な甘い罠
「嘘〜?じゃ、注文してたって言ってたのは?」


「ん?俺、頼んでるんだけど、なかなか届かないって言ったよな?」


「うん…言ってたよ?」


「お前に、俺、買ってくれって頼んでたけど?お前に俺の気持ちがなかなか届かないって意味だったんだよな〜」


先輩は窓に背中をつけて私を見た


「…じゃあ、先輩の欲しかったモノって…」


「お前!」


先輩はそう言うと、隣にいた私を抱き寄せ、キュッと強く抱き締めた


いまいちこの状況を把握出来ていない私は、ほぼ呆然


ただ、先輩が私のことを好きなのだけは、把握してるんだけど…





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