海の果てに-君は海賊-
『…ッ、く…ッ』
お母さん…
お母さんは今でもあたしのために頑張ってくれてるんだよね…
“ミツさんはね、今大犯罪人にとして追われてる身なの。
…元の世界でリウさんとまた暮らしたいって毎日言っていた。
そのために政府にも、海賊にも…科学者にまで取り入っていたの。
…政府にバレて裏切りと判断されてしまったの
よ
海賊に匿ってもらってるみたいだけどね
毎日、リウさんが幼い頃の写真を大切そうに握りしめてた。
たった1人の…家族なんだって…”
…ねぇ、お母さん。
『会いたい…よ』
あたしの…唯一の家族
『く…ッ、ふぅ…ッ』
海風が頬にあたり、冷たくも痛かった。それが己の心のようで。
なんともいえない矛盾した気持ちに駆られた。
と、そのとき。
ザッザッ、そんな甲板を歩く独特な音が聞こえてあたしは慌てて振り返る。