この青空の上で
あたしは、いつも心のどこかでこんなのダメだってわかってても、気付かないフリをしてた…



半年間も一緒にいたのに、秀平がこんなにも我慢してたなんて…


確かに今思い出してみると、あたしは無神経なことばっかしてたような気がする…



秀平の前で隼人とじゃれあったり
デートに行ったときも、

隼人の名前を出さない日はなかったような気がするし…



ましてや隼人を家に入れてるところを見られたら…

怒るのも、当たり前だよね


「未来はさぁ、ほんとに俺のこと好きなの?

俺…もうわかんねー
ほんとは隼人といるほうがいいんじゃないのかよ」


「…っ違う、あたしが好きなのは秀平だよ…


隼人は…ほんとに幼馴染以上の感情はないよっ」



秀平わ…あたしが闇に迷い込んでいるときそっと手を差し延べてくれた…


そして、またあたしを光の世界へと戻してくれたんだ


あのとき秀平がいなかったら今も闇の中をさ迷ってるままだったよ


だから…秀平がいなくなったら…



「未来がそう言っても、やっぱりもう我慢できない…

ちょっと考えさせて」
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