この青空の上で
「えっ…」
あたしは今秀平の言った言葉の意味がよく理解できずに、唖然とその場に立ち尽くしていた
もうあたしたち駄目なのかな…
お互い信じれなくなったときは終わりのときだよね
あたしはほんとに秀平が好きだったのに…
秀平が大事だったのに…
「じゃあな!」
そう言い残して秀平は帰ってしまった
あたしは何故か、これ以上追いかけることが出来なかった…
とぼとぼとあたしは家に帰ると、あの現場を見たのに鈍感なのか何にも気付いていない隼人が
平然とあたしの部屋で漫画を読んでいた。
「あっおかえり!
って未来…なんかあった?」
「うるさいっ!もう…隼人のせいだよ…っ」
「えっ俺のせい?
秀平と…喧嘩でもしたのか?」
ほんと隼人って無神経なんだから…
「もういい…っ
悪いけど、今日は帰って
っていうかもう用もないのに家に来ないで…」
隼人は俯いたまま顔をあげようとしなかった
本当はこんなことが言いたかったんじゃない…
正直、あたし自身隼人が家に来るのは当たり前で、
隼人と家で話すのが楽しくて、今日は来ないのかなあ…
なんて考えているときもあった
だから、悪いのは隼人じゃない
ただ今は、どうしたらいいのかわからなくて、この思いのやり場に困っていただけ
本当にどうしたらいいのかわからないんだ…
コンコン
「入るよー」
誰だろ…こんなときに
「あっ雪菜姉ちゃん…」
雪菜姉ちゃんとは私の家の一番年上のお姉ちゃん。
しっかりしてて、あたしとは比べものにならないくらい綺麗。
今は大学に行っている
「未来、隼人君ずっと待ってたんだから…
そんな言い方はないでしょ」
聞こえてたんだ…
あたし…そんな大きな声出したっけな?