この青空の上で
プルルルル

あっ電話だ

こんなときに誰だろ…


あたしは重々しく体をあげた…


「あたしが出るからいいよ

未来は隼人君と話しときなさい」


「えっ…ありがとう、雪菜姉ちゃん」


2人っきりになった部屋では、暫く沈黙が続いた…



そんな空気の中、先に口を開いたのは…


「俺さあ、今思い返してみると秀平にたいして、無神経な行動ばっかしてたな…って思って


普通、ダチの彼女の家に行ったりしないよなあ

俺のせいだって言われても、否定は出来ないよな」



「ううん…隼人はほんと悪くない!だって隼人が家に来ても、あたしが家に入れなければよかっただけの話しじゃんっ!


あたし…こんなことで隼人と気まずくなるのいやだもん」



「ハハ」

そう笑う隼人はとてもせつなそうな顔をしていた


「それは…幼馴染だからか?」


「えっ…」

隼人の思いもよらなかった答えにあたしは少しだけ戸惑った


「冗談だよ!俺らはがきの頃から一緒だもんな…

こんなことで気まずくはならねーよ」


そういう隼人はやっぱりせつなそうな顔をしていたんだ
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