王子様とお姫様の秘密の決断
「留学先が決まったんだ…」

えっ…

留学先?

そんな話聞いてない!

「来週には発つよ」

解かれた手はそのまま私の頭を撫でている。

「そっ…」

力なく応答する私をよそに

「そう言う事だから」

そう言ったのはいつもの杉本だった。
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