王子様とお姫様の秘密の決断
「あの…ずっとここに?」

躊躇いもなく、頷き

「君が目を覚ました時に、誰も居なかったら、不安になるでしょ!」

荻野先輩みたいな言い方にドキッとしたけれど、その先輩も私と半分は血が繋がった兄妹なんだ…

そう思うと複雑な気持ちで…

「大丈夫?少し顔色がすぐれないね」

そう言いながら、起こしていた私の上体を寝かせ様として、背中に回された手にドキドキしてしまった。
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