王子様とお姫様の秘密の決断
何でこんなに優しくしてくれるの?

私が患者だからだろうか?

それとも天敵、ライバルの妹だから?

仮を作っておけば、何かと後でメリットがあるからなのか…

考えても、分かるはずもなく、ただ優しさに埋もれていた。


「おやすみ」

そっと触れられた、頬が一瞬にして熱くなる。

「おやすみなさい」

背中を向け顔の火照りを隠しながら眠りについていた。
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