王子様とお姫様の秘密の決断
気がつけば、今日は水以外何も口にしていない。

杉本に促されてリビングへと向かう。

「お目覚め?どう具合は…」

桂子さんのあり合わせの料理を目の前にして

少し元気が出て来た。

昨日から起こる自身の事に、まだ実感すら湧かない。

言葉だけは容赦なく突き刺さるけれど、逃げる場所もあたたかく受け入れてくれる場所も無かったのも事実。
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