王子様とお姫様の秘密の決断
更に抱きしめる手は強くなり

「さくら…」

呟く様に私の名前を呼ぶ。

変に意識してしまった私は顔を背けたままで…

「おやすみ…」

そう言って杉本は、部屋を出て行った。


バクバク言っている心臓の音が静まるまで、暫くかかってしまった。
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