王子様とお姫様の秘密の決断
五話雪
いつもと変わらない朝が来る。

違うのは私だけかも知れない。

なかなか起きて来ない杉本を起こさずに、そっと家を出た。

ほんの少し積もった雪は日射しを浴びて溶けだしている。

ゆっくりと歩きながら向かった先は荻野家。
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