王子様とお姫様の秘密の決断
インターフォンを押すのに、こんなにも躊躇うのは初めてで…

覚悟を決め押せば、使用人の小百合さんの声にほっとする。

「さくらさん、どうぞ」

変わらないのは小百合さんだけなのかも知れない。

ゆっくりと門扉を開けた。

敷き詰められたら白い絨毯は日差しを浴びてきらきらと輝いている。


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