幸福論
和美は、あたしを読み間違えずに呼んだ。
それだけのことで、あたしは、和美はいい人なのだと勝手に決め付けた。
そして、友達になった。
一緒に弁当を食べて、一緒に休み時間をすごして、いろんな話をした。
和美は、あたしのことを中学の演劇祭のときから知っていたらしい。
なんでも、あたしが書いた台本が気に入ったとか。
「なんかさ、自然体みたいな感じがしてさ。あんたの文章。
わざとらしさがないんだよねー。」
いつだったか、弁当を食べながらそんなことを言っていた。
和美は、当然私も演劇部に入るものだと思っていたらしいが、あたしは拒否した。
だって、ゆっくりしたかったんだもん。
ただでさえ、勉強勉強周りが煩いんだから、授業が終わった後くらい、自由に過ごしたかった。
和美は、驚いたようだったけど、怒ったり無理矢理部に引き込んだりはしなかった。
あんな風に見えて、決して自分勝手な女ではないのだ。
頭もよく、運動神経もいい。それでもって気も強いと思われがちだから、和美を敬遠する人も多いけど、決して悪い人ではない。
実は優しい子だったりする。気も強いわけではない。ただ、真面目なだけ。
それだけのことで、あたしは、和美はいい人なのだと勝手に決め付けた。
そして、友達になった。
一緒に弁当を食べて、一緒に休み時間をすごして、いろんな話をした。
和美は、あたしのことを中学の演劇祭のときから知っていたらしい。
なんでも、あたしが書いた台本が気に入ったとか。
「なんかさ、自然体みたいな感じがしてさ。あんたの文章。
わざとらしさがないんだよねー。」
いつだったか、弁当を食べながらそんなことを言っていた。
和美は、当然私も演劇部に入るものだと思っていたらしいが、あたしは拒否した。
だって、ゆっくりしたかったんだもん。
ただでさえ、勉強勉強周りが煩いんだから、授業が終わった後くらい、自由に過ごしたかった。
和美は、驚いたようだったけど、怒ったり無理矢理部に引き込んだりはしなかった。
あんな風に見えて、決して自分勝手な女ではないのだ。
頭もよく、運動神経もいい。それでもって気も強いと思われがちだから、和美を敬遠する人も多いけど、決して悪い人ではない。
実は優しい子だったりする。気も強いわけではない。ただ、真面目なだけ。