明日、高篠先生と一緒に笑って恋が始まる。

そしたら

なんて…そんなこと。

なに都合のいいこと考えてんだろ。

アタシがそんな想いでいるからって先生も同じとは思えない。


そんなのありえない。


そこまで考えてうつむいて苦笑する。

涙のせいか見える白線が滲む。


先生には女の人がいて
そしてアタシは先生に嫌われている。




アタシが乗るはずだった地下鉄のドアが閉まり先に発車する。

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